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2004.08.24

ハンマー投げ

アマゾンで買った『体操詩集』を読んでいる.
さすがは愛蔵版だ.
初刊を模したという装丁が実に実にシブい.

     鉄鎚投

  御覧
  鉄が描く世界の中で
  しばらく哀れな電動機(ダイナモ)が喘い
  てゐる

  白い円の中に据ゑられて

これが例のハンマー投げの詩だ.
アスリートが満身の力を使い果たした瞬間を
村野の冷徹な視線が鋭く切り取っている.
見開きに組み合わされた外国人選手の写真.
満面の笑みは「哀れな電動機」に変わる寸前の姿か?
諧謔に富んだ紙面は北園克衛のデザインによる.
昭和14年,あの戦争のさなかに
2人が発揮したモダニストぶりが眩しい.
同時に切なく痛ましくもある.

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