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2004.09.01

アップル・パイを産む鶏

人生処方箋――今月号の『現代詩手帖』の特集は
ドイツの詩人ケストナーの同名の詩集にちなんだもの.
約20年ぶりに改訳され,再刊されることになったことから
これを記念して,というか,広告がてら,というか
まぁ,そんな企画で,現物も5編,収録されている.
たとえば,こんな,ちょっとウィットの効いた小洒落た作品だ.

 牝鶏たちは突然 卵のかわりに
 アップル・パイを産んだらどうかと考えた
 牝鶏のこの試みは水泡に帰した なぜなら――
 牝鶏は卵を産むようにしかつくられていないから
 (このようにして この種の着想がこれまでもいくつも 水
  泡に帰した)     (「ノートにメモした詩」全文.)

「知ったかぶりをする連中が話すだけ話したら」との添書きあり.
勤め先で,長年,企画畑を歩んできた者には身につまされる話だ.
それだけに,こいつは使えるかもしれない,とも思う.
今度,若いもんが自分でも未消化な受売りの企画を持ってきたら
ガツンと言ってやろう,アップルパイを産む牝鶏って知ってるか?
……などと思ってしまうのは歳をとった証拠だろうか.

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