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2005.03.06

今日もタネあかし、13ページの7行目

『現代詩フォーラム』のスレッド型会議室「今読んでいる本の13ページ7行目を書き写すスレ」に行ってきた。今回の投稿は、なんとたったの10文字。

そして北風がそれらを

これはプレヴェールが作曲した超有名なシャンソン「枯葉」の一節である。北風が何をどうするのかというと、思い出や悔恨を「忘却の冷たい夜へと吹きとばす」のだ。プレヴェールは、こうした親しみやすい作風で国民的な人気を獲得したフランスの詩人。昨年、代表作『ことばたち』(ぴあ)の本邦初全訳をアニメ作家の高畑勲が成し遂げ大いに注目を浴びた。

もっともボクがいま読んでいるのは『ことばたち』ではない。プレヴェールの詩集でもシャンソンに関する本でもない。それでは何かというと辻井喬『詩が生まれるとき――私の現代詩入門』(講談社現代新書)である。1994年、いまからほぼ10年前に出版されたこの本は、現代詩は困難を強いられている、という問題意識に根ざしている。社会からの孤立と歴史的伝統からの孤立。この二重の孤立が現代詩から活力を奪っているというのだ。

辻井の問題意識は『伝統の創造力』(岩波新書)に引き継がれ、「大胆な自己革新を行う運動体」という新しい伝統観を構築するに到った。また創作においても詩集『わたつみ 三部作』(思潮社)に結実した。

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