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2005.07.20

さらにタネあかし、13ページの7行目

われながらよくもまあ飽きないものだ。今日の13ページの7行目はこちら。

ひばりさんは舞台から一人一人の観客に向かって、その顔を見つめるように視線を

瀬戸内寂聴の『あきらめない人生――寂聴茶話』から。このあとは「あてて歌うのです。」と続く。もちろん「ひばりさん」とは美空ひばりのことだ。

もう随分と昔のことだが職場の女の子の結婚式に部の全員でハンドベルを演奏したことがあった。当時、ボクが所属していた部署は10名前後の女性と男3人からなる「女の園」で、女性たちは主役のハンドベルを分担し、男どもはというと、部長が挨拶を、課長が指揮者を、ボクは不慣れなクラシックギターで伴奏を受け持った。

にわか楽団を率いた課長は大学時代にマンドリン部で指揮をした経験のある人で、ゼロからの練習をどうにかこうにか「エーデルワイス」まで導いてくれた。演奏者全員に気を配り、その一人一人に目線と指揮棒だけで語りかけてくる……指揮者というのはそういうものなのか、と思い知らされた。

膨大な数の観客の一人一人を見つめ視線をあてる。そんなことが可能なのかどうか、ボクには分からない。だが豊かな才能を持った人が舞台に立つとき観客はそのような感じを持つものだとはしばしば聞く話だ。美空ひばりならそんなことがあっても不思議はない。少なくともボクにはそう思える。

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