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2005.08.19

2005年上半期を振りかえる―読書篇 拾遺

先日、投稿した「2005年上半期を振りかえる―読書篇」を改めてみてみると詩集が一冊も入っていないことに気づいた。この上半期は余り詩集を読まなかったのも確かだが、ちと情けない。そこで、上半期に読んだ詩のベスト3を挙げてみることにした。

1位 伊藤比呂美「夏草は枯れました」(『現代詩手帖』6月号)
2位 倉石信乃「KAWASE」(『現代詩手帖』2月号)
3位 谷川俊太郎「入眠」(『現代詩手帖』1月号)

とにかく圧巻だったのが伊藤の「夏草は…」。この作品を含む連載詩「河原ヲ語ル」は、ほとばしる言葉の渦から草いきれと体臭とが立ち上がり無類の迫力を生んでいる。倉石の「KAWASE」も凄かった。貨幣という、なかなか詩になり難い題材に果敢に挑戦し、見事に成功を収めた。谷川の「入眠」も別の意味で凄まじい作品。「氾濫する意味は暴力の前に無力だ/涙もそして/沈黙ももちろん」という詩句の前には立ちすくまざるを得ない。立ちすくむ……そこが詩の原点なのだ、「入眠」にはそのように教えられた気がする。

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