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2006.06.06

人形供養

6月4日。所澤神明社人形供養祭に行く。なにを思ってのことか、数年前に買ったアンティークの人形を供養に出したいと妻が言い出し、ボクも同行することにしたのだ。

神社に着くと、社の前には、雛人形、五月人形、ぬいぐるみ、洋人形など、種々様々な人形が数え切れぬほど並べられている。その様子はなんとも異様で背筋の寒くなるような思いがした。

受付を済ませ人形を納めると、もうすぐ祭礼が始まるというので、神楽殿の前にしつらえられた会場に向かった。ほどなく神職による御祓い、霊抜きの神事が行われ、続いて、うず高く積まれた人形に火がともされ御焚上げが始まった。燃え崩れてゆく人形を見ていると、かえって先ほどまで感じていた恐ろしさが消え、滅びゆくものへの哀惜の念が強くなってくる。

人形供養は、家族や親しい人の身代わりとなり厄災を引き受けてくれた人形への感謝の気持ちを込めて行なわれるものだ、という。人形を供養する人々はそれぞれに固有の事情と心情を抱えて、ここに集ってきたのだろう。そうした人の心根がいじらしく切なく思われた。

それにしても妻はなぜ人形を供養したいと思ったのか。なんとなく尋ねられぬまま……。

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