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2006.07.13

106,398歩、ソウルの旅(3)

5月3日。午前7時半、羽田空港第1ターミナル駅に到着。改札を抜けると広大な吹抜けに高々とエスカレーターが聳える。なんとなくバベルの塔を思わせる。人類の英知の産物、文明の利器を代表する航空機にも神罰を招きかねないような負の側面があるということか……などと思いをめぐらす暇は今はない。国際線のターミナルに向けて巡回バスに乗り換えなければならないのだ。例によっていつもの性分が発揮される。バスに乗り遅れないよう、また、できれば妻と息子が、そしてついでに自分も座れるよう、ボクは先を急がずにはいられないのである。発着場に着くと、そこには既に多くの人を乗せたバスが止まっていた。次のバスを待つか、いやいや遅れるよりはまし、とばかり重たいスーツケースを運び込み、バスに乗る。妻も息子もボクの性分に呆れ顔だ。結局、満員のバスに立ったまま揺られてターミナルに向かうはめになる。

ツアーデスクで受付を済ませ出国手続き。なにごともあっけないほど円滑に進み出発便ロビーへ。搭乗まで1時間以上もある。売店で飲み物を買いホッと一息。だが、ひと心地ついても、ふた心地もついても、まだまだ時間が余っている。息子と一緒に免税店を冷やかしたり、書店を覗いたり。なんか買ってやろうか、と声をかけても、高いもんばっかりだし本も持ってきたから特にいらねぇなぁ、と気のない返事。ずいぶん大人じみた分別のあることを言うようになった、とも思えるし、損得を考えない素直さは残っているのだな、とも思える。そうこうするうちに、ふと息子の顔が妙に黒々としていることに気づく。ひげだ。15歳ともなると段々ひげが濃くなり、長い間、剃らないでいると、いかにも不精な面持ちになってしまう。売店で電池式のシェーバーを買い洗面所でひげを剃らせる。15歳、大人になってきたようでも、こういったことはまだまだ不慣れ。ひげを剃る手はぎこちなくたどたどしい。

待ちくたびれた頃になって、ようやく搭乗開始のアナウンス。今度は座席が確保されているから急ぐ必要はない。ゆうゆうと席を立ち長い列の後ろの方にくっついて飛行機に乗り込む。飛行機……これまた心配のタネだ。息子の乗り物酔いも気になるが、それ以上に心の騒ぐことがある。そうボクは大の飛行機嫌いなのだ。

続きはいずれまた……。

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