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2006.07.04

初めの炎

6月20日。見田宗介の『社会学入門』(岩波新書)を読む。学生時代、文学と社会学とのどちらを専攻するか、あれほど悩んだ末に社会学を選んだボクだったが、いまでは社会学の本を手に取ることも殆どなくなってしまった。それでも見田の本だけは読みたいと思う。そのように思わせる力がある。

人が学問に志す、その志の<初めの炎>を保つこと、自分にとって、時代にとって、人間にとって、あるいは人間を含む一切の存在にとって、本質的な問題を問いつづけるために

見田は自分が社会学を選んだのは<初めの炎>を保ち、本質的な問題、切実な問題を問い続けるためだったという。それは「人間はどう生きたらいいか」、「ほんとうに楽しく充実した生涯をすごすにはどうしたらいいか」、ということだったそうだ。見田はその問いを「単純な問題」としているが、これ以上に切実な、また難しい問題はなかろう。

ところでボクは<初めの炎>を保っているのだろうか。初めに詩を志し、後には社会学を、そして再び、日常生活に沈潜することから詩に回帰したはずのボクは<初めの炎>を保つことが出来ているのだろうか……。

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