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2006.11.30

『不確実性のマネジメント』を読む

11月30日。桑嶋健一の『不確実性のマネジメント――新薬創出のR&Dの「解」』を読む。経営学系の本を読んだのは随分、久しぶりのことだ。一般向けの経営学書では初めて医薬品開発を取り上げたものと聞き、こう見えても医薬品業界の端くれ、興味をそそられた。

読んでみて、これは収穫、と思ったのは、普段、ボクらが当たり前のようにやっていることの経営的な意味がすーっと整理されたこと。本書は学問的なフレームワークを用いながら現実の仕事を深く分析しているので、このような収穫が得られたのだろう。

とは言え納得いかない部分もなくはない。医薬品は製品構造複雑性が小さい、とされているが、ボクにはそのようには思われない。たしかにモノとしての製品は単純だ。しかし医薬品はモノである以上に情報であり、その内容も科学的側面、生物学的側面、臨床的側面など、多岐にわたり、かつ、それらが複雑に関係しあっている。桑嶋は製品構造複雑性の小さいことを前提に開発プロジェクトの成功要因を示しているが、この前提を小さいから大きいに変えると、どうなるだろうか。ちょっと考えてみたくなった。

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