« 106,398歩、ソウルの旅(12) | トップページ | 時流(四行詩日記・1月5日) »

2007.01.18

娑婆遊び

1月4日。TVドラマ『佐賀のがばいばあちゃん』(フジ)を見る。先祖代々続いてきたという貧乏暮らしを強く明るく生き抜いてゆく「ばあちゃん」の逞しさ、そんな暮らしのなかでも決して忘れることのない家族への深い愛情、周囲の人々への暖かな思いやり。泉ピン子の好演もあってそういったものがしっかりと伝わってきた。

ところで新年というと思い出す句がある。ことしから丸儲けぞよ娑婆遊び――もう一生分は生きてしまったのだから、これから先はおまけのようなもの、つらいことがあろうと悩みがあろうと命があるだけで丸儲け。還暦を向かえた小林一茶がその心境をユーモアを交えながら詠んだものだ。この句の背景には一茶の深い阿弥陀信仰があるという。阿弥陀さまのお力で浄土に往生することが約束されていることを思えば、苦しみ、悩みに満ちた娑婆での暮らしもつかの間の遊びのようなものだ、ということらしい。

「うちは明るい貧乏だからよか」と言い切る「ばあちゃん」も娑婆遊びにたけた人なのだろう。まったく「がばい」(=すごい)人たちだ。

|

« 106,398歩、ソウルの旅(12) | トップページ | 時流(四行詩日記・1月5日) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/30439/13558764

この記事へのトラックバック一覧です: 娑婆遊び:

« 106,398歩、ソウルの旅(12) | トップページ | 時流(四行詩日記・1月5日) »