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2007.02.26

106,398歩、ソウルの旅(14)

※「106,398歩、ソウルの旅」は昨年のゴールデンウィークに家族三人でソウルを訪ねた旅の記録です。

5月3日。明洞餃子で夕食を済ませ。しばし街歩きを楽しむ。たとえば原宿・竹下通りや池袋・サンシャイン通り、東京にもありそうな店が多いが、どこかが微妙に違う。全体に値段が安いように思われるし、店員と客との距離感も近い感じがする。それに商品もなんとなく韓国っぽい。そこがいい。もちろん、それ以上に楽しいのは、これぞ韓国、といったお国柄を感じさせるような店。もっとも大分、夜も更けてきたし、足も疲れてきたので、そろそろホテルに戻ることにする。

道すがらセブンイレブンに立ち寄る。朝食は前日のうちにコンビニで買っておく、妻は前からそう決めていたのだという。確かに、毎食毎食、韓国料理を食べていたら、さすがに飽きそうだし、もしかすると辛さで胃をやられてしまうかもしれない。もちろんコンビニのほうが経済的だし、三人それぞれ好きなものが食べられる。なかなか合理的な選択だ。

セブンイレブンは店内の様子も品揃えも日本と大して違いがない。でもやはり微妙に違っていて、そこがやっぱり面白い。パン、おにぎり、ジュース、お茶、チーズ、ゆで卵、カップラーメン、などなど、それぞれ好きなものをピックアップしながら店内を巡る。もちろん夕食時に呑み損ねたビールも忘れない。ボクは現地の代表的な銘柄・HITEビールを選んだ。それからミネラルウォーターとティーバック。ホテルの部屋でお茶が飲めないと寂しいし、水は明日、持ち歩く分も必要だ。おっと、おやつも買っておかないと……。なんだか本当に「経済的」なのか、ちょっと疑わしくなってきた。

大きなコンビニ袋をぶら下げてホテルに戻る。先ずはそれぞれの寝床を決める。柔らかいベッドの苦手なボクはあえてエキストラベッドを希望。これが後に仇となるのだが、それは次回の話としよう。つづいて順繰りに入浴。ボクと妻は湯上りビールを楽しみながら、息子はスナック菓子を頬張りながらソウルの街の印象を語り合う。

話も尽きてきたところでテレビをつける。驚いたことに日本語が飛び込んできた。NHKの衛星放送だ。『BSアニメ夜話』という番組で『王立宇宙軍――オネアミスの翼』という長編アニメ映画が紹介されていた。特に興味があったわけではないが制作時のエピソードなど、思いのほか面白く、息子と二人ついつい見入ってしまった。が、テレビを見ながら夜更かしをしている場合ではない。明日も早朝からたっぷりソウルを歩き回るのだ。

かくしてソウルの旅の最初の一日が終った。万歩計を見ると29356歩。よくもまぁ歩いたものだ。

続きはいずれまた……。

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2007.02.19

106,398歩、ソウルの旅(13)

※「106,398歩、ソウルの旅」は昨年のゴールデンウィークに家族三人でソウルを訪ねた旅の記録です。

5月3日。ロッテホテルを出て夜のソウルに繰り出す。ソウルは眠らない街だと妻から聞いていた通り、街路には人があふれ昼間よりよほど多いくらいだ。トッポギやおでんの屋台が軒を連ね道幅を狭くしていることも混雑を助長している。ロッテデパートを過ぎヤングプラザの前から地下道に入る。地下のショッピング街もかなり面白そうなのだが、なにしろ腹が減っていることもあって先を急ぐことにした。目指すは明洞(ミョンドン)。若者や家族連れ、また夜は仕事帰りのサラリーマンが多い庶民的な繁華街なのだそうだ。東京で言えばさしずめ池袋や新宿のようなところか。

地下道を抜けると風景が一変した。ロッテデパートの界隈はどことなく華やかさが感じられたが、このあたりはもっとむき出しな感じ、猥雑な感じを帯びている。東西に伸びた街路の左右に衣料品やアクセサリーの店、ゲームセンターやインターネットカフェの類、そして様々な飲食店が立ち並ぶ。引き売りや屋台も少なくない。この街路と交差して4つの通りが南北に走り、また通りと通りとの間を幾筋もの路地がつないでいる。明洞の繁華街はこのように網目状に広がっているのだ。

4つ目の角を右手に折れ南に向かう。このあたりには予めガイドブックで目星をつけておいた店がいくつかある。曲がってすぐ右側に明洞餃子、左側には民俗居酒屋が何軒か並んでいる。その先の右側には海鮮鍋横丁と呼ばれる路地がある。ボクはこの横丁のオモニチプという店で海鮮鍋が食べたかったのだが、路地の入り口から店の様子を伺ったところで妻と息子からNG。いかにも路地裏といった雰囲気がお気に召さなかったようだ。

少々北に戻り明洞餃子に腰を落ち着けることにした。メニューは3つだけ。しかも全て同料金というシンプルなものだ。餃子(ワンタンのようなもの)と大量の揚げニンニクが入った韓国ウドン・カルグクス、大豆スープの冷麺・コングクス、そして肉まん風のマンドゥ、どれもうまそうだ。しかも、なにを注文してもライスとキムチは無料サービス、おかわり自由。これで600円程度というのだから安い。ボクらはそれぞれカルグクスを1ぱいずつ、それからマンドゥ1皿をシェアすることにした。

店内はほぼ満席。あちらこちらから、にぎやかな話し声と麺をすする音が聞こえてくる。ビールがないのが残念だが、それは後のお楽しみにとっておこう。席に着くとほどなくキムチをもってきてくれる。あまり発酵の進んでいない酸味の少ないものだ。これがなんとも辛い。辛いが実にうまい。普段はキムチを食べない息子も喜んでパクついていた。やっぱり本場のキムチは違う、などとナマイキなことを言いながら……。

後で分かったことだが彼のナマイキもまんざらではなかったようだ。ソウルで食べたキムチの殆どがこうした酸味の少ないものだったのだ。ボクのイメージでは本場のキムチというとしっかりと発酵しているものなのだが、どうやら近頃のソウルっ子の好みは息子と近いらしい。また帰国後、妻が韓国語教室の先生に聞いたところでは、明洞餃子のキムチは韓国人にとってもそうとう辛く、なかには食べられない人もいるのだそうだ。ひとくちにキムチと言っても、さすがは本場、なんとも奥が深い。

そうこうするうちにマンドゥとカルグクスが運ばれてくる。マンドゥは皮がもっちりしていて肉まんというよりも小籠包や蒸し餃子に近い感じ。カルグクスは上品な鶏だしのスープで想像していたよりもあっさりしている。これがとびきり辛いキムチとよくあう。ご飯と一緒に頂いてもおいしいだろうなぁ、と思うのだが、ダイエット中の身としては我慢せざるを得ない。

続きはいずれまた……。

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2007.02.07

宮本武蔵

1月22日。司馬遼太郎の『宮本武蔵』を読む。主人公の武蔵をはじめ、日ごろ読み親しんでいるマンガ『バガボンド』で馴染みの登場人物ばかりだが、『バガボンド』で描かれた人物像とは大きく異なっていることに興味を覚えた。司馬の描いた人物像が史実を踏まえたものだとすれば、『バガボンド』のほうは創作の要素が大きい。そのどこまでを原作、吉川英治の『宮本武蔵』に負っているのか、どこからが井上雄彦の独創なのか、ちょっと気になってきた。いよいよ吉川の武蔵に手を出すときか? とはいえ確か文庫で8冊くらいあったよなぁ……。うーむ。

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