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2007.03.30

曲がり角に棲んで(四行詩日記・3月21日)

たとえば自転車のベルや時候の挨拶
子どもたちの笑い声、車の警笛、うわさ話
曲がり角に棲んで
出会いを聞きながら暮らしている



リビングで新聞を読んでいたら自転車のベルの音が聞こえてきた。窓から外を見ると、家の前の小さな三叉路で四歳くらいの子どもが、まだ補助輪もとれぬ自転車のベルをしきりに鳴らしている。曲がり角を曲がったところで、たまたま友だちと出くわし、習い覚えたばかりのベルで挨拶を交わしていたようだ。思えばこの小さな三叉路の前に棲んでいるおかげで、いろいろな出会いの音を聴くことができる。主婦同士の挨拶や立ち話、道を譲り合った車の「ありがとう」の警笛、たまには慌てものの自転車の急ブレーキの音も。普段は騒音と思うばかりだが、こうした出会いの音を聞きながら暮らすのも悪くはない気がしてきた。

ごくまれだが夜遅くに三叉路で話をしている若者らしい声を耳にすることもある。仲間同士か恋人同士か、一緒に出かけた帰り道、この三叉路で今宵の別れを惜しんでいるようだ。こうした別れは明日ふたたび出会うための準備とも言えるだろう。だが、そのまま二度と逢えぬこともないわけではないのだ。そう考えるとまして出会いの音は心地よく有難いもののように思えてくる。

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