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2007.04.09

3月の読書録から

3月も相変わらず仏教と落語の本ばかり読んでいた。ちょっと詩がお留守に過ぎないか。我ながらそう思う。

『お経 浄土真宗』(早島鏡正・田中教照(編)、講談社)……3月5日読了。柳宗悦の『南無阿弥陀仏』を読んで浄土真宗に興味を持った頃にたまたまブックオフで本書を見つけ購入。仏教を理解するには経を読むのが早道と思った次第だ。おかげでだいぶ浄土真宗に対する理解は進んだと思うのだが、なんとも言えない違和感を感じるようにもなった。誰もが往生を得られる易行を説く浄土真宗だが、潔癖主義というか、教条主義というか、こと教義に対してはストイックなまでな忠実さを求めるところがあって、そこがどうも易行とはそぐわない感じがしてしまう。う~む。

『日本の仏教』(渡辺照宏、岩波新書)……3月13日読了。日本における仏教の受容と独自の展開とを展望しつつ、そうした歴史的経緯性と結びついた日本仏教の特性を解説している。が、ちょっと手厳しすぎるのではないか、というのが、ボクの率直な感想。積極的な面も評価していないわけではないのだが、かなり否定的な見方に偏っている気がする。もちろん日本仏教の発展を願ってこその辛口ではあるのだろうが……。一方、半世紀前に本書が突きつけた課題に対して日本仏教界はどのように応えてきたのか、これも気にかかることではある。

『バガボンド(25)』(井上雄彦、吉川英治(原作)、講談社)……3月23日読了。待ちに待った『バガボンド』の最新刊。勤め帰りにふと立ち寄ったコンビニで買い、電車の中で一気に二度も読んでしまった。雄々しく散ってゆく伝七郎も人、女々しく生き残る又八も人、求道のために人を切り、誰も届かぬ高みに独りたたずむ武蔵も人。みな切なく、みな尊い。

『志ん生長屋ばなし―志ん生の噺〈4〉』(ちくま文庫)……3月29日読了。江戸の落語といえば長屋がつきもの。おっちょこちょいもいれば、うすぼんやりもいる。喧嘩っ早いのもいれば、お人よしもいる。大家も店子もご隠居も、皆ありのままを生きているところが面白い。ことに「三軒長屋」、「大山詣で」、「らくだ」が気に入った。

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