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2007.05.30

『パッチギ!』を観た

映画の話が続く……。

5月19日。テレビで放映された映画『パッチギ !』(2004・日)を観る。フォークブームが巻き起こった60年代後半の京都を舞台に在日コリアと日本人の若者たちの反目と交流、恋と成長を描いた名作。公開当時から関心はあったものの今日まで見損ねていたがもっと早く見ておけばよかった(いつものパターン)。井筒監督の作品を観たのは20年以上前に『二代目はクリスチャン』(1985・日)を観て以来のことだが、これほどの仕事を成し遂げる人になっていたのか、と今さらながら感服。他の作品も見てみたくなった。

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2007.05.29

久しぶりに映画を観た

意識してそうしていたわけではないのだが、気づいてみれば去年の12月以来、映画を観ていなかった。やはり息子の高校受験もあって、そんな時間もなかなか取れずにいたのだなぁ、と改めて思う。その反動か、4月は珍しく4本も映画を観た。といっても映画館で見たのは1本だけではあるが……。

海猿(2004・日)……テレビで放映されたのを観た。潜水士を目指し厳しい訓練に耐える若者たちの姿を描き好感が持てた。主役の伊藤英明も悪くないし、伊藤淳史は意気地なしを演じさせたら右に出るものがないんじゃないかと思う。それよりなにより教官を演じた藤竜也がとにかくカッコいい!

LIMIT OF LOVE 海猿(2006・日)……こちらもテレビで。厳しい訓練を経て潜水士となった若者たちが大型フェリーの座礁事故をめぐって救難活動に苦闘する。前作のほうがよかったという声が多いようだが、確かに、子どものころ傑作『ポセイドン・アドベンチャー』を観た我々の世代にとっては少々物足りないかも。

頭文字D THE MOVIE(2005・香港)……こちらは有線テレビで放映されたときに録画したもの。あの頭文字Dを実写で映画化したというだけでもトンデモものだが、原作通り群馬が舞台なのに全篇中国語というトンデモ映画の極めつけみたいな作品。とはいえバトルシーンはかなりよくできていたと思うし、原作とは全く異なったキャラクターに仕立てられた樹(いつき)もコミカルでなかなか味があった。

東京タワー―オカンとボクと、時々、オトン(2007・日)……家族そろって歌舞伎町の新宿ジョイシネマへ行った。映画館で映画を観たのはなんと一昨年の5月以来! なんとも情けないことだ。映画の出来はというと内田也哉子・樹木希林親子の好演が光り文句なしの仕上がり。なのですが、ボクとしてはオダギリジョーがカッコよすぎてしっくりこなかった。大泉洋が主役を務めたテレビドラマのほうがボクの好みにはあっていた。

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2007.05.24

4月の読書録から

4月も相変わらず仏教モノばかりで……。

『未完成』(住宅顕信、春陽堂文庫)……4月2日読了。22歳で出家、浄土真宗の僧となり、ほどなく結婚。翌年には白血病を発病し、一児をもうけるも離婚。病室で子供を育てながら、自由律俳句の創作に没頭。しかし、わずか三年後、25歳で永眠。その壮絶な人生を思うと一句一句が重く切ない。

『蓮如』(五木寛之、岩波新書)……4月5日読了。ボクはどうも浄土真宗には親しみと同時に違和感を感じてしまう。前にも書いたことだが、念仏によって誰もが往生できると説く一方でストイックなまでに雑修を否定する、ここがどうもひっかかる。それに、このストイックさにも関わらず多くの信徒を得ていることも不思議だ。その違和感、謎を解く鍵を本書は与えてくれた。親鸞が「実存的な苦悩」に立脚し思想の深みを追求したのに対し、蓮如は民衆の通俗的な「悲苦」を救うことに眼目をおいた。それは蓮如自身の俗っぽさによるものであり、また、そうした俗っぽさが浄土真宗を広く普及させることにもなったというのだ。親鸞とはまた違う意味で蓮如も深いなぁ。

『仏教』(渡辺照宏、岩波新書)……4月20日読了。前月に読んだ『日本の仏教』とおなじ著者によるもの。仏教はインドの宗教であり、インド仏教を知ることこそが仏教を知ることであるとの立場から書かれている。中国や日本の仏者の貢献も無視するわけではないようだが、伝播の過程で曲解され、あるいは失われたものが多いと考えているようだ。「仏教が人心にもたらした最大の贈り物は慈愛の精神であった」との言葉が印象的。

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2007.05.22

翼なきもの・2(四行詩日記・5月16日)

翼なきゆえ老いの身を引きずり
地を這うように浮浪う者がいる
わずかな食を分け与えている
ささやかな翼でその身命を運ぶ者らに

※ 浮浪う=さまよう

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2007.05.17

翼なきもの(四行詩日記・5月15日)

雲ひとつない五月の空の下で
鋭い陽光が雀の羽を射抜くのを見た
それは少年が母の首を携え出頭した朝のこと
ささやかな翼すら僕らには許されていないのか

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2007.05.10

にせものの風が(四行詩日記・4月28日)

にせものの風が吹いている
吹溜りに積もる言葉もにせものばかりだ
かく言う私はほんものだろうか
もう一人の私が風に吹かれている

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