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2007.06.15

5月の読書録から

先月は志ん生の噺シリーズを一気に3冊読了。あとはコミック1冊に写真集が1冊と久しぶりに仏教からは遠い読書生活だった。その時は意識していなかったけれど、よほどリラックスしたかったんだろうなぁ。

志ん生廓ばなし(ちくま文庫)……吉原や品川といった遊郭にまつわる噺を集めたものだが色っぽい話はむしろ少ない。なんとも滑稽な「錦の袈裟」や人情味あふれる「子別れ」、痛快無比の「居残り佐平次」などが印象深かった。なかでも長編の「品川心中」は圧巻。

頭文字D・35巻(しげの秀一)……マンネリだのネタ切れだのと近頃は手厳しい批判を聞くことが多い。加えてファンの中にはバトルをもっとという声もありバトルはいいからストーリーをという声もあり、あちらを立てればこちらが立たずといった状況だ。作者がどう思っているのか気になるところだが、今のところ我が道を行くと決め込んでいるように見える。ボクとしては、まぁ、それでいいんじゃないかと思う。あきらめ半分というところもあるが、プロジェクトDもいよいよ最終局面、きっとこの先、まだまだ盛上げてくれるだろうと思うのだ。

志ん生艶ばなし(ちくま文庫)……艶噺といっても、こちらも色っぽい噺ばかりではない。女心がなんとも切ない「三年目」、知恵者が人妻の窮地を救った「紙入れ」、あだごと多き廓に誠意が実った「幾代餅」といったところが気に入った。出色の小咄の数々を一気に読める「小咄春夏秋冬」も実に楽しい。

志ん生滑稽ばなし(ちくま文庫)……「千早ふる」、「饅頭こわい」、「狸賽」、「あくび指南」などなど、誰もがどこかで耳にしたことのあるような有名な噺が多い。ボクは中でも「天狗裁き」が好き。ここに収められた噺は巷によく聞くものとは少々演出が異なり志ん生独自の工夫が感じられる。

武蔵野讃歌―田沼武能写真集……生まれも育ちも武蔵野のボクにとっては馴染み深い風景写真が多数収められている。なかでも以前住んでいた東久留米の落合川や竹林公園は息子が未だ小さかったころよく連れて行った場所。懐かしさをかきたてられる思いがした。

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