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2007.10.09

8月の読書録から

夏休みがあったせいだろうか。8月はマンガを一気に6冊も読んでしまった。一方、詩のほうは相変わらずお留守のまま。いやはや、なんとも。

志ん朝の落語【4】(ちくま文庫)……8月7日読了。粗忽者に碁狂い、小言屋などなど、暴走し始めたら止まらない奇天烈な人物たちが巻き起こす珍騒動を活き活きと描いた噺13篇が収められている。どれをとっても滑稽極まりなく文句なしのおかしさなのだが、中でもボクのお気に入りは「野晒し」と「妾馬」。いずれも主人公の並外れたお調子者ぶりがなんとも魅力的だ。

空海の思想について(梅原猛、講談社学術文庫)……8月16日読了。梅原氏によると空海の説いた密教は「世界をよく悟り、その世界によく遊べ」と教える生の哲学なのだそうだ。空海は「自ら生きることは楽しい。他人を利することもまた楽しい」と笑う、そういった「笑い声の愛好者」としての空海を梅原氏は心から愛するのだと言う。この小さな作品からはそうした空海の密教思想の魅力が伝わってくる。

遥かなる甲子園【1】(戸部良也・ 山本おさむ、小学館文庫)……8月19日読了。沖縄の聾唖の子供たちが野球に取り組む姿を描いた作品。実話に基づいており当時の社会的背景も描かれている。読んでいて目が潤んできてしまった。しかし良くも悪しくも美談に留まっているきらいがあって今のところ更に読み進もうという気になれない。もっとも稀代の名作『リアル』を読み始めてしまったせいかもしれないが……。

リアル【1】【5】(井上雄彦、集英社)……8月24日読了。こちらも障害者スポーツを題材にしているが決して美談に終わらせないところが、さすが井上雄彦である。何巻であったか覚えていないが、主人公が「バスケやりてー」と叫ぶシーンがあって、「ボクだって走りてー」と思わず心のうちで叫んでしまった。こういう圧倒的なリアル感が井上の作品の魅力といえようか。

金哲彦のランニング・メソッド(高橋書店)……8月28日読了。腰を痛めてしまったことをきっかけに少しランニング・フォームについて考えてみたいと思い購入。要は丹田を意識し肩甲骨と骨盤を連動させて全身で走る、ということのようだが、ボクの場合、腹筋・背筋といった体幹と肩の筋肉を強化することから始めることが必要そうだ。

入門ビジネス・コーチング(本間正人、PHP研究所)……8月30日読了。個々の部下のやる気と力を最大限に引き出し、同時にチームワークを向上させる。ボクが職場でいま取り組んでいるのはそういったことなのだが、この本はそのために何が必要か、大きなヒントをくれたように思われる。あとは実行あるのみ。

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