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2007.12.03

肉体を駆り立てるもの

11月29日。待ちに待った井上雄彦の『リアル』7巻(集英社)の発売日。会社帰りにコンビニに立ち寄りさっそく電車の中で読んでみた。前巻は高橋と父親との葛藤を中心に静けさの中で精神のドラマが展開する趣きがあったが、7巻は強豪ドリームスとの再戦が中心になっており肉体の躍動する一冊となっている。ドリームスとの試合は劇的で、しかも更なる波乱への予感を感じさせる幕切れであった。次巻が待ち遠しい。

帰宅後、この日は同じ著者による『バガボンド』27巻(講談社)の発売日でもあったことを知る。翌日、やはり会社帰りに今度は別のコンビニに寄り購入。27巻は前巻に引続き吉岡一門との一乗寺下り松の戦いを描いている。たった一人で数十人を斬り続けてきた武蔵は肉体的にも精神的にも極限状態に陥る。その壮絶な戦いの果てに頭に浮かぶ小次郎の名。いよいよ対決の時が迫ってきたのだろうか。

以前、『リアル』を読んでいて「走りてぇ」と叫びたくなったと書いたことがあったが、この2作品には何か肉体のレベルでボクを駆り立てるものがあるように思われる。それは恐らく井上が、肉体のレベルから人を駆り立てる根源的な情熱というものの存在を描いているからなのだろう。

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