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2008.06.27

矮猫亭・2002年4~6月

古い日記の再掲載。今回は2002年4~6月。仕事モードと入れ替わるように家族と過ごす日常生活の記述が増えてきている。ティーンエイジを目前に控えた息子と一緒に遊ぶ最後のチャンスといった気持ちがあったようだ。詩作のほうも徐々に調子が乗ってきている様子。まだ40歳になったばかりの比較的充実した日々が思い出される。


ROBODEX2002 2002/04/02

日曜日のことです。久し振りに横浜に行きました。もっともROBODEXを見るのが目的だったので大好きな街歩きも今回はおあずけでした。ROBODEXはパーソナル・ロボットの総合展示会。今回が二回目で、二年前の初開催の時にはソニーの小型ロボットの集団がパラパラを踊り世間の注目を集めたそうです。覚えてますか? この間にロボットはますます進化し、ますます身近に人々の関心もますます高まってきたのだそうです。ROBODEXも大盛況で、30分も行列しちゃいました。入場してからも、人気ブースのデモはかなり前からならんでいないと、近付けないくらい。

本田ASIMOやソニーAIBOといった有名ロボはもちろん商品化されたものなら、ロボット玩具に警備ロボ癒しロボやロボット研究用なんてのもありました。実験機となると、町の発明家の手造りブリキロボから大学や研究所の本格ロボ、国家プロジェクトの最先端ロボまでと、更に幅広のバラエティです。

数々のロボットたちと、ロボットに情熱を注ぐ人々。私は、もうすぐかもしれないと、思わされました。息子が大人になる頃には、ロボットと一緒に働くのが当たり前のことになるかもしれないと。20年前には未だ特別な存在だったパソコンが今では、すっかり、ありふれた存在になったように。15年後の私は、、肩叩きの不安に怯えながらロボット操作の教習所に通っているかも知れませんね。昔は、体力とパソコンでやってこれたのになんて、情けなくグチをこぼしたりして。


ご報告 2002/04/06

  やがて角の生える日

たけちゃんはくやしかったのだ
ちょーかっちょいい消しゴムを
むりやり下手くそな字でよごされて
ごしごしこすってみても
マジックだから消えねぇよ

絶対になくしっこない
消しゴムだったのに
もしも、もしも失くしても
くそーっなんて言わないで
静かになみだをかみしめられたのに

オニちゅうとあだ名された
先生の文字で
たけちゃんの名まえが
にじみ
かすむ
校庭に降る雨は
先生の大好きな
アジサイやアサガオを育むのに

やっと涙のおさまったたけちゃんに
小さな角が芽を出す
三十六本目の角は
ひときわ鋭く冷たかった


2月に「現代詩手帖」に投稿した詩です。応募総数588篇。入選9篇、選外佳作10篇。今月も選者のお目がねにはかないませんでした。


ロボット経済学 2002/04/09

ロボットが働く。そんなことは誰でも考える。私でさえ考える。ロボットが働けば労働の供給が増える。私の仕事もロボットに奪われるかもしれない。こんなことを考える人も少なくない。妻も考えた。SF小説にもありそうだ。さらにロボットが消費すると考える人もいる。燃料を使うとか、強化プラスチックが云々モーターがどうこう、マザーボードが......、とかいう話ではない。ロボットが知性を持つようになれば、人間のように欲しいものを買うようになるというのだ。驚いた。が、消費が増えれば労働需要も増えるというもの。私もクビがつながるかもしれない。いまからロボットに気に入られる方法を考えておこう。

福田次郎.ロボットとエージェントによる新たな経済市場の創造.MRI TODAY.2002.3.28


今年も来てくれましたよ 2002/04/16

日曜日、狭山の稲荷山公園に行ってきました。私の住む所沢からは西武池袋線で15分程度。芝生が広々としていて、キャッチボールにもピクニックにも、ウォーキングにも、もってこいです。満開の八重桜の下にシートを広げ、お茶とおにぎりの昼食を取っていたら、頭上を横切る黒い小さな影。珍しく持ってきていたビノキュラを覗いてみると......なんとツバメではないですか! もう来てたんですネ。みずくさい。ひとこと行ってくれれば、いいのに。まぁ、言ってもらっても、何もお構いできないけどね。スズメ、カラス、ヤマバト、ヒヨドリ、シジュウカラにわかバードウォッチャーに分かるのは、これ位いのもの。でも双眼鏡で見る世界は、不思議なほどキラキラと輝いていて、とても平和そうに見えるのです。すぐ隣が、自衛隊の基地だなんて、嘘のよう。


のんきな庭びと 2002/04/28

ゴールデンウィークの1日目。いかがでしたか。私は殆ど庭で過ごしました。草取り、種まき、花ガラ摘み。晴空の下、緑と花に囲まれて、ゆっくりと過ごしました。ウグイスの鳴く声も聞こえてきたりして。なんだかホッとさせられました。


おにぎり、おにぎり 2002/04/29

ゴールデンウィークもあっという間に前半戦が終わってしまいました。この3日間、東京近郊はよく晴れた日が続いて、遊びがいがありましたね。一昨日は庭仕事に精を出しましたが、昨日は家族で銀座を歩きました。休日に行ったのは久しぶり。すっかりストリートパフォーマーが増えていて驚きました。この春から総合学習の時間に稲作の勉強することになった息子の参考にと「お米ギャラリー」というところに立ち寄りました。展示物はこじんまりとしたものですがPR用の小冊子やレシピカードがふんだんに用意されていました。米粉のクレープやお米のアイスクリームなんかも売ってましたが私はやっぱり、おにぎり。なかなか美味しかったですよ。京橋駅近くの警察博物館というところにも行ってみました。明治以来の貴重な史料が惜しげもなく並べてあって思いのほか見ごたえありでした。

で、今日は例によって航空公園。一日中お日様の下で過ごしました。いつもはコンビニで弁当買っていくのですが、今日は自分でおにぎりをつくってみました。握るたびに形も大きさも違っちゃうのですが、ま、外で食べれば何でも美味しい。ですよね!?


あ~あ、終っちゃった 2002/05/07

って、何がって、GWですよ。もちろん。

妙なもんで終わった途端に今日は大雨。「あ~あ気分」がマスマスつのります。朝だってきっちり5時半に目が醒めちゃうから不思議。時計が鳴るのは6時なのに。あ~あ。

ところでGW後半ですが、結局、前半と同様、近場で過ごしてしまいました。3日は立川の昭和記念公園、5日はいつもの航空公園。あとは庭仕事やら、買い物やら。どうってことのない4日間でしたが、でも、だからこそ、心底、くつろげたのだと思います。

だからこそ、GW明けは、あ~あだなぁ。


今月のご報告 2002/05/08

  あいさつ

走ってないと追いつかれるぜ
フレッドがよくそう言ってたっけ
でも、いつまでも走ってるわけには
いかないだろう
いつまでも
おんなじところを

立ち止まる
振り返る
こっちに来るのは誰だ
身構える
耳を澄ます
明かりなんかなくても
じきに目が慣れるさ

突然遠くで花火が鳴る
苦しそうに光って消える
痩せた肩の向こうで
小さく
微かに

さぁ追いついたぜ、フレッド
どんな挨拶をしようか


3月の投稿詩です。こうして読み返してみるとストーリーに寄り掛かり過ぎだな。そのストーリーも、現代詩手帖で取り上げられるには、余りに通俗的過ぎました。でも、よいのです。そういうのが書きたかったのだから。


ふられちゃいましたぁ 2002/05/21

先週末のことです。新宿で「東京国際ミネラルフェア」というのがありました。鉱石、貴石、宝石、化石、隕石、等々、日本最大級の展示即売会で石マニアにはたまらないイベントなのだそうです。理科好きの息子にはうってつけと思い、一緒に行こうぜ、と誘ったのですが土曜も日曜も友達の家に行くからなぁ、とふられてしまいました。どうしてもって言うんなら、友達に相談して別の日にしてもらおうかなんて、気まで使われちゃいました。トホホ。

小学5年生ともなると段々遊んでくれなくなるんですねぇ。それも成長の証しなのでしょうが、やっぱり寂しくなるなぁ。


19-11=8 2002/05/23

今日は息子の誕生日。早いもので、なんと、もう11歳です。プレゼントは何がいい? と、数日前に聞いたところ19のベスト「青」がいい! だ、そうな。どらえもん○○やら、ポケモン××やらを欲しがっていた頃が懐かしいです。

子供が子供でいてくれる時間は意外に短いのですね。もっともっと大事にしておけば良かったなぁって思います。せめて残された子供時間をせいいっぱい大切にしてあげなきゃ。

週末は久しぶりにギターをしこんでやるかな。親子で「あの青をこえて」を歌おうっと。


いずれはエアーも決めてやるのさ 2002/05/25

5月。息子は11歳になりましたが、私は40歳になりました。40歳。不惑です。もう迷ってる歳ではありません!? そこで、ずーっとやってみたかった、あることを始めました。

何だと思います?
スケボーです。

生まれて初めて触れたスケートボード。入門書の通りに体を動かしたつもりなのですがそう簡単に乗れるものではありませんでした。おっさんになんぞ乗られてたまるかとばかりに何度も何度もはねつけられました。さんざん転ばされて、あちこちスリキズだらけになった頃ようやくボードも根負けしたのでしょうか――いやいや分かり合えたのだと思いたい、ついについに乗ることが出来たのでした。

けっこう痛い目に会わされたけど、やっぱり面白い。思い切ってやってみて良かったです。


ひさ~しぶりの一句 2002/05/29

おぼろ月 本音を言わぬ人と居り
本音を言わぬ人。実は、私のそばにそう人がいるというのではなく周りの人からそう思われているのではないかと思うのです。本音を言ってくれない。そう思って悲しんでいる人がいるのではないかと。

性分というんでしょうか。余り感情を表に出さない。したいこと、欲しいものがあっても、何故か我慢しちゃう。後で悔やむと判っていても、それでもやっぱり自分のことは後回し。

朧月は春の季語ですが、最近、おぼろ月のことが多いです。こうこうと輝く月が見たい。こうこうと輝いていたい。


あらぁ、佐藤さんだったのですか! 2002/06/12

土曜日のことです。練馬区立美術館に行ってきました。『絵本原画の世界』展。これなら息子も興味を持つかなと思ったのです。息子の反応はまぁまぁでしたが、それより驚かされたことがありました。ロシア民話の『大きなかぶ』の絵本、見たことありませんか?あの原画って彫刻家の佐藤忠良だったんですねぇ。全然、知りませんでした。

絵本の原画が見られる機会なんて、なかなかないですよね。小さな子供も若いカップルもお年寄りも楽しめる良い企画だったと思います。


学校も変わる? 2002/06/17

息子(小五)の授業参観に行ってきました。久しぶりの小学校で先ず思ったのは、変らないなぁ、ということ。自分が小学生だった30年前と、ほとんど同じ景色、同じ匂い。授業の進め方だって余り変ったようには思われないしきっと先生の意識も、生徒の意識も、変っていないのだろうなぁ。そんな素朴な懐かしさが半分。でも少し不安も感じました。30年も変らない組織。それで良いのか? 大丈夫なのか?

しかし、参観後の学校説明会に出席して変らないことばかりでもないのだなぁ、と、思いました。そもそも、学校が、その教育方針やら具体的な運営方法やらを親はともかく、地域住民にまで説明するような会を持つなんてきっと30年前ならなかっただろう、と、思うのです。また、その方針の中味も変ってきているようです。例えば「開かれた学校」。以前のような言葉だけのものではなく具体的な施策も実施されるようになりつつあります。また「総合的な学習の時間」が代表的ですが各学校の独自性を重んじ、権限委譲が進められているそうです。

学校。変って欲しいことも、変って欲しくないこともありますね。親は欲張りだから。こと子供のことに関しては。


久しぶりの創作ノート 2002/06/20

母は黒く名付けられた時間
低く飛び去った後には
ためらいだけが残されていた
全く突然やってきた詩句です。その意味するところは、まだ、よく判りません。この詩句を、いくら、いじくり回してもどこにも、たどり着けない気がします。そんな時は、素直に蔵にしまいこんで忘れてしまった方が、利口そうに思えますがそれが、なかなか、できないんですよねぇ。


落首 2002/06/26

世界はこんなに広くて、人もたくさんいて。
多様な文化、多様な言語。ほんと、いろいろだし。
幾世代も幾世紀も、千代に八千代に続いてるんだし。
だからそんな兄弟も、一組くらいはいたんじゃないか。
いつか歴史に残らぬ日の、どこか地球の片隅に。
チャランとポランと名付けられた兄弟が。
いたずら好きのチャランと、
いつも眠そうなポランと、
似ているようで似ていない。
似てないようで、やっぱり似ているのは、
どうもこうも「いい加減」なところ。
約束は守らない。
締切りは忘れる。
規則なんか知らない。
難しいことは人まかせ。
決して頑張ったりしない。
こだわらない。
悟らない。
チャランとポラン、やっぱりそっくりなのは、
いつもなんとなく楽しそう。
いつも仲良く、加減良く。
いつも適当が当に適う。
仕事中に、こんなことを、ついつい考えてしまう僕は、
きっとチャランの子孫。ポランの末裔。
明日は半期の締めだけど。ノルマはまだまだ遠いけど。
ついつい考えてしまう僕は、きっと。
別に幸せではないけどね。

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» 動画はコチラの奥♪大奥十八景 [動画はコチラの奥♪大奥十八景]
まさに女優のヌ ードが目当ての映画ですが意外にもそれなりに楽しめるストーリーもあり、肩肘張らずに楽しむのにお勧めです。オレは子作りマシーンかと家綱は不機嫌で、このあたり女漁りに励む将軍という触れ込みとはちょっと違います。前半は家綱のお世継ぎ作り、後半は家綱の死後、家綱の子供を密かに身ごもった女を探す話です。... [続きを読む]

受信: 2008.06.27 21:49

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