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2008.06.30

矮猫亭・2002年7~9月

引続き古い日記の再掲載。今回は2002年7~9月。依然として詩モードは衰えていませんが、かなり気分が俳句に傾いています。近頃のボクもそんな感じです。もっとも俳句から現代詩へとなんとか気分を切り替えようとしているところですが……。

ところで宇宙飛行士の星出さんはついに念願をかなえ、スペースシャトルで雄飛を果たしましたね。宇宙飛行士から数学教師へと大きく夢を転換した息子ですが、今でも彼の机の上には、日本科学未来館での講演会で頂いた星出さんのサインが飾ってあります。


五月闇 2002/07/02

五月闇我れ凡なるを思い知る

五月闇。旧暦5月は梅雨の最中。どんよりとした雲が月も星も隠す夜。ふと、自分の余りにも平凡なることに気づきました。いや、前々から気づいてはいたのです。多分。ただ、なかなか認めることができなかったのですよ。きっと。だって、やっぱり自尊心ってあるじゃないですか。それが自分の支えになってるとこが、やっぱり、あるじゃないですか。でも、もう認めちゃえって、平凡でいいじゃんって。人より優れていると思い込んでないと堪えられないなんて、それこそ弱さだなって。

でも、じゃぁ、自分の自分であることを支えるのは何?やっぱりそう思ってしまう。そして暗闇に立ち尽くす。スケートボードの板の上。

全然、不惑じゃぁないんですって、四十歳って言ったって。僕は。


梅雨憂し 2002/07/02

梅雨憂し俺ならできると言い聞かせ

最近、ちょっとオーバーロード気味で自信がないのです。しかも未経験領域で2つもプロジェクトを抱えちまった。でもねぇ、投げ出せないのですよ。家族のため、自分のため。目を閉じて自分を励ましながら通勤列車に揺られる毎日です。


黴 2002/07/03

お風呂場に黴の香ほのか我家なり

その家、その家の匂いって、あるじゃないですか。あれって何なんでしょう。出張から帰ってきたときとか、自分の家の匂いにホッとする。あぁ、やっぱりウチが一番。結構、カビなんかもかんけいあるんじゃないかなぁ。そう思うのです。それぞれの酒蔵に住み着いている酵母やコウジカビの違いが、酒の味に違いをもたらす。そんな話を聞いたこともあります。いまどきの近代的な酒造工場では、そんなこともないのでしょうけどね。


今月のご報告 2002/07/08

毎月のご報告がまだだったですね。5月に投稿したのはこんな詩です。

  たいまつ

朝のテレビが叫んだのです
あなたのラッキーカラーは赤って
だから今日はことさらに
血と肉とを
意識していようと思います
皮膚や毛や粘膜に覆われた
日の光の届かない場所で
とろりと赤く流れるもの
ぷるると赤く蠢くもの

   どんな臓器にも
   母の小さな刻印が感じられます

乾いたカサブタ
掻いたらだめって言われても
とめられない指の動き
の中にも赤く筋繊維が
伸びたり縮んだり
無口な骨にしがみついて
あかあかと痙攣
かがやくいたみ
ふるえ

   子供たちの時間は低く飛ぶから
   どんなしるべも役に立ちません

声と表情とに隠された蠕動、腫脹、排卵、痙
 縮、細動、敗血、滲潤、律動、発熱、硬直。
 いつも赤く動いています。細胞膜に閉じ囲
 められた炎の色です。

   立ち止まるとタンポポ
   あしもとに
   もう花も種子も尽きて
   手持ちぶさた気に揺れている

ふいにつむじから
血と肉とが
溢れ出す

あかあかと


先月(だったかな?)から選者が変わったのですが相変わらず佳作にもひっかかってません。う~む。


がんばれ! 星出宇宙飛行士 2002/07/15

久しぶりに日本科学未来館に行ってきました。息子(小五)が団員になっている宇宙少年団主催の星出彰彦 宇宙飛行士講演会に参加してきたのです。

星出さんは2006年完成予定の国際宇宙ステーションの乗組員です。5~6年後の搭乗に向けて日々訓練に励んでいらっしゃいます。講演では、その内容を判りやすく紹介してくれました。毎日、大変だけど、夢があるから頑張っていけるよ――。夢を持ち、その実現に向けて努力することの楽しさ、大切さを子供たちに、いやいや、大人たちにも教えてくれたのでした。難問あり珍問ありの子供たちの質問の1つ1つに気さくに、丁寧に、楽しそうに答えてゆく様子が印象的でした。


台風一句 2002/07/18

ビルの間を野分忙しく過ぎにけり

台風一過ならぬ台風一句です。が、「野分」は本当は秋の季語なんですよねぇ。


それが楽しみで、ついつい 2002/07/22

今日はすっかり筋肉痛です。足、腰、背中が張ってます。昨日の日曜は芝刈りと雑草むしりで一日中しゃがんでいたからです。

一気にやる必要ないのに、と思っても刈りたての芝生を眺めながら冷えたビールをクーッてのが楽しみでついつい頑張ってしまいました。

今日は、そのツケが回ってきてます。せめて明日には払いきれていると良いのですが。


鬼怒川も暑かった 2002/08/06

蝉時雨我も歌わん歓喜の歌
涼風や鼻歌漏れる野天風呂

先週木曜日から鬼怒川へ家族旅行に出かけました。昼間は、炎暑にもマケズ、豪雨にもマケズ東武ワールドスクェアーに日光江戸村と精力的に遊び夜は、もちろん、温泉⇒ビール⇒また温泉。珍しく家族カラオケも楽しみました。で、朝も、やっぱり、温泉。ひと風呂浴びての朝ごはんは食が進みます。

やっぱり家族で過ごす時間はほんと、楽しいですねぇ。あ~あ、もっと夏休みが長かったらなぁ。


かたぐるま 2002/08/08

私の勤めているオフィスはマンション街の一角に場違いにそびえたビルにある。遅くまで働いて会社を出ると早く帰れたお父さんが子供を連れて歩いていたりする。昨夜は3歳位の男の子を肩車した若い父親とすれちがった。後から思うと子供を肩に載せられるのはほんの短い間。あの感触を思い出す。あの幸せをもっと大切にしたかったと思う。

子供はどんどん成長し変わる。その時その時の子供と過ごすことをもっともっと楽しんでゆきたいです。

夏休み。もっともっと。


読書録「長谷川龍生詩集」 2002/08/11

ここのところ本の紹介をしていませんでした。実はあんまり読んでいないのです。ちゃんと読んでるのは「現代詩手帖」くらいかな。その「現代詩手帖」の7月号に「長谷川龍生の現在」という特集がありました。今年13年ぶりに詩集「立眠」を発表した彼は「荒地」と並んで戦後詩をリードした左翼系詩誌「列島」の中心人物でした。

で、ふと考えてみると「荒地」派の詩人はそれなりに読んできたけど「列島」は黒田喜夫くらいしか読んでない。そこで久しぶりに現代詩文庫に手を伸ばしました。

参りましたね。特に処女詩集「パウロウの鶴」の「逃げる真実」や詩集「虎」の「恐山」、「二つの抜け穴」未刊の「囮り鳩」なんかも良いです。リフレインの使い方の上手さ。ドラマチックな展開。ぽっかりと口をあけた落とし穴のような日常に潜む陰謀、狂気、不条理。

俄然、「立眠」も読んでみたくなりました。
おすすめ度は★★★★☆です!


今月のご報告 2002/08/11

「現代詩手帖」への投稿作品。6月はこんな詩を書きました。

  風の砂丘

もしも私に愛が
許されるなら
それは五月

古い手紙から
解き放たれた風が
子供たちを勇敢にする

坂道を駆け登り
海と出会う
春と夏との隙間に
太陽が溶け落ちる

旅立ちの準備は
終わっただろうか
もうすぐ雨がやってくる
砂浜のむこうに揺れる麦藁帽子


で、今月も紙面を飾るには至らんかったです。まだまだ頑張りますよー。


夏休みの想い出 2002/08/21

とうとう夏休みが終ってしまいました。10日の土曜日から数えて6連休とそこそこの長さではあったのですがやっぱり終ってしまうと、あっという間です。

この6日間の主な出来事、想い出を数えてみます。

■ 10日(土)メモリを192MBに増設

ずっと買ったときの64MBのままできたのですがさすがに我慢しきれなくなり増設に踏み切りました。それにしてもメモリは安くなりましたねぇ。

■ 11日(日)久しぶりに工事の音を聞く

わが家は旭化成のへーベルハウスなのですが1ヶ月ほど前に築5年点検がありました。基礎の補強とトイレ扉の修繕を行うことになり夏休み早々、自宅で工事の音を聞くハメに。

■ 12日(月)日本科学未来館「火星への旅」展を見る

元宇宙飛行士の毛利衛館長と漫画家の松本零士との共同企画による特別展です。この日は偶然、松本零士と星出彰彦宇宙飛行士との対談も行われており、興味深い話が聞けました。息子もパンフにサインをしてもらって大満足。

■ 13日(火)ネイチャーゲームを初体験

日本ネイチャーゲーム協会主催の所沢自然学校に参加。食物連鎖を疑似体験する「キツネ、ウサギ、葉っぱ」と観察力トレーニングの「カモフラージュ」を体験しました。まったく初めての経験だったのですが面白かったなぁ。息子も是非また参加したいと喜んでました。

■ 13日(火)映画「銀河鉄道999」を見る

レンタルビデオを借りてきて23年ぶりに見ました。先日の「火星への旅」展には松本零士のコーナーもあってヤマト、ハーロック、等々の作品が展示されていました。中でも特に息子が興味を惹かれたのが「銀河鉄道999」。奇しくも私が高校生の夏に見た作品でした。23年後に再び、今度は家族で見る。何とも感慨深かったです。

■ 14日(水)これもビデオで映画「A.I.」を見る

「銀河鉄道999」の鉄郎は反機械化主義。「A.I.」のDavidは機械そのもの。でも「希望」という同じメッセージが聞こえた気がします。

■ 15日(木)映画「スペーストラベラーズ」「ペイ・フォワード」を見る

「銀河鉄道999」と「A.I.」を返却がてら「銀河鉄道999」の続編を借りに行ったのですが貸し出し中だったため、この2本を借りてきました。「スペトラ」も「ペイ・フォワード」もやっぱり「希望」でした。

■ 15日(木)自転車盗まれる

実はレンタル屋には自転車で行ったのですがビデオを抱えて店の駐輪場に戻ったら消えてしまってました。こんなボロだれも盗みはしないだろと油断していた罰ですね。しかたなく炎天下をトボトボと歩いて帰りました。息子の自転車は無事だったので先に帰りなと言ったのですがいいよいいよって、家まで付き合ってくれました。男らしいと言うか、頼もしくなったもんだ。私は車を運転しないのでちょっと非常識なほど自転車を酷使してきました。通算すると荷重も距離もハンパじゃないと思います。10年以上も無理に耐えてくれた自転車なので諦めずに盗難届を出しました。映画だけじゃない。盗難届のテーマも「希望」なのでした。


夕立しずく 2002/08/21

夕立のしずく残さず葉に抱き

雨上がりの夕方、雨戸を閉めようと窓辺に立つと庭のチャボヒバに雨のしずくがびっしりとついていました。薄赤い日を浴びてキラキラと光る様のきれいなこと。ただ、それだけのことなのですが生きていることの歓びを感じさせられました。ちょっと大袈裟かな?でも一日中、家で書類の整理をしていたせいかせいせいと気の晴れる、心の解放される感じがしたのです。


かまきり 2002/09/05

またちょっとご無沙汰してしまいました。その間に8月は終わってしまって残暑厳しい中にも少しづつ秋の気配が感じられます。

今夜は会社帰りの駅のホームでカマキリを見つけました。家の最寄の所沢ならいざ知らず池袋駅ですよ。イケブクロ。雑踏に潰されることもなく15センチくらいにまで育ったカマキリ。

蟷螂の祷れるを見て父になる 有馬朗人

カマキリが鎌を持ち上げた姿まで祷る姿に見えるなんて余程、心配だったんでしょうねぇ。お父ちゃんですねぇ。父カマキリは母カマキリに食われてお腹の中の卵の栄養になる。そんなことも思い出させる一句です。


キルト・フェスティバル 2002/09/08

ハーツ・アンド・ハンズというキルト学校主催のキルト・フェスティバルに行ってきました。実はツレアイがこの学校に3年ほど通っており今年初めて作品を応募したところブロンズ賞を頂いてしまったのです。諸先輩、同輩の労作、傑作、秀作と並べられても決して見劣りしない独自性が感じられた――かな?ちょっと欲目も入っているかもしれませんが。

キルト・フェスティバルは明後日10日まで渋谷東急本店7階でやってます。19世紀の作品を中心としたアンティークも多数展示されていて、なかなかの見モノですよ。


丸い背中 2002/09/19

夜仕事の妻の背丸く影落し

急に秋らしくなってしまってちょっと心細いくらいですね。日もすっかり短くなって家事も大変そう。つれあいも昼のうちに終えられなかったことを遅くまで頑張っていたりします。その背中が妙に丸く見えてやっぱり歳とったなぁと思いました。もちろんお互い様だけど、ちょっと寂しい。寂しいけど却って愛しくもあって夫婦ってなかなか奥が深いですねぇ。


タマゴ、発見! 2002/09/22

庭の掃除をしていたらこんなものを見つけてしまいました。誰のタマゴなんでしょうねぇ。やっぱり鳥かしら。一体、誰がどっから持ってきちゃったのかなぁ。で、やっぱり、食べちゃったんでしょうねぇ。


金木犀の香りに 2002/09/29

今日は思いがけずいい天気になりましたね。天気予報がハズレるのは困るけどこういうハズレはプレゼントみたいなものかな。明るい空を見ているといても立ってもいられなくて家族揃って自転車に乗って航空公園に行きました。広い公園のあちらこちらに金木犀の良い香り。もう、すっかり、秋なんですねぇ。

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受信: 2008.06.30 15:19

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