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2008.12.01

小春日のように

11月30日。義母が亡くなってから8ヶ月が過ぎた。この間、妻は月命日の墓参を欠かさず、今日も義父と一緒に墓参りに行くという。久しぶりに休日と重なったので義兄とボクも加わり4人で所沢聖地霊園に向かうことにした。息子も誘ってみたが期末試験前とのことで断念。いつも暢気な付属校生もさすがに定期試験前は頑張るようだ。

関東地方は昨日に続く小春日和。義兄の運転する車も窓から暖かい日差しが差し込み油断していると目蓋が重くなってくる。「お母さんのお墓参りの日はいつも晴れるね」と妻。義父が大きく頷く。そうこうするうちに霊園に到着。天気がよいせいか駐車場は満車だ。

八度目も月忌は晴れぬ小春かな 矮猫

墓石に降り積もった落ち葉を払い、義父が育てた菊の花を供える。線香をたき手を合わす。空はいよいよ青く晴れ渡り小春日が4人を包む。我々だけではない。はらはらと落ち葉を降らすケヤキも、枯れ草の陰で鳴く虫たちも、あらゆる生命がその光に抱かれている。
人肌のごと小春日が墓を抱く 中山純子

「さぁ帰ろうか」。去りがたい思いにけじめをつけるように義兄が言う。ボクは亡くなった義母の笑顔を思い出しながら車に向かう。小春日のように穏やかで温かだった笑顔を。

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