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2009.06.12

紫陽花の想い出

家の裏のアジサイがすっかり満開である。2株あるうちの1つは西洋アジサイ。濃い藍色の大柄な花を咲かせている。もう1つは純和風のガクアジサイで、やや淡い青の花色が爽やかだ。それぞれに想い出があり、西洋アジサイは結婚したばかりの頃に鉢植えを買って妻にプレゼントしたもの。ガクアジサイのほうは妻の実家から株分けしてもらったものだ。珍しいオカメアジサイも分けてもらったが残念ながら枯らしてしまった。そんな訳でこちらは少し苦い想い出である。所沢に越してきたときクレマチスとアジサイを一緒に地植えにしたが早いものでもう10年も経ってしまった。

紫陽花の藍をつくして了りけり 安住敦

いつものハンディ歳時記から。アジサイは咲いてから散るまでの間に少しずつ花色が変わってゆくため七変化とも呼ばれる。安住が見たアジサイは藍色の花色を次第に濃くし、その極まったところで枯れていったのだろう。自分もそのような生き方がしたいと思う。老いてなお色濃く、いや老いてこその深みをも得て、最後の瞬間まで極まってゆきたい。安住は1907年生まれの俳人。富安風生に師事。戦後、久保田万太郎と共に俳誌『春燈』を創刊した。1988年没。

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