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2009.07.20

永久に泳ぐ人

清水哲男の『新・増殖する俳句歳時記』から。

兵泳ぎ永久に祖国は波の先 池田澄子

夏は華やかなようで気だるく、また一抹の淋しさ、悲しさを孕んでいるようにも感じられる季節だ。その原因は多々あろうが太平洋戦争の記憶も一因であると言って差し支えないだろう。撃沈された戦艦からか、撃墜された戦闘機からか、或いは島の岬に追い詰められ海に飛び込んだのか、兵士は命がけで泳ぎ何とか祖国に生きて帰ろうとする。しかし「目指す祖国は絶望的に遠」く、余りにも多くの兵士が命を落とすことになった。彼らの無念を思うとき戦争はいつまでも終わらない。
今年もまた敗戦忌がめぐってくる。そしていまだに、かつての兵(等)は波の先の彼方に祖国を実感し、泳ぎつづけている。(清水哲男)

この句を読んでボクは高校時代に観たテレビドラマ『田舎刑事・まぼろしの特攻隊』(テレビ朝日、1979)を思い出した。渥美清の演じる田舎刑事が女子学生殺人事件を追ううちに幻のブルー・フィルムに秘められた悲しい戦争の記憶に辿りつく、そんな内容のドラマだ。監督は映画『時代屋の女房』で名高い森崎東、脚本は小説家としても活躍する早坂暁。渥美のほかには高峰三枝子西村晃などが出演していた。ボクはこの作品に深く感動し、いつかもう一度みてみたいとずっと思ってきたのだが、残念ながらDVDやビデオは発売されていないようで今のところ果たせずにいる。

7月も残り10日ほどで終わり。また今年も「ヒロシマ」の日が、「ナガサキ」の日が、そして「終戦」の日がやってくる。

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