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2009.07.12

優曇華

今朝の読売新聞、長谷川櫂のコラム「四季」にこんな句が紹介されていた。

優曇華や昨日の如き熱の中 石田波郷

ウドンゲはクサカゲロウの卵。金剛明経などに登場する植物「優曇華」になぞらえてこう呼ばれる。仏典では「優曇華」は仏の出現の吉兆として3000年に1度だけ開花するとされているそうだ。もちろんクサカゲロウの卵のほうはそこまで珍しい訳ではない。しかし幽玄というか、なんとも独特な雰囲気がある。熱にうかされ、昨日と今日の区別もつかない朦朧とした状態でウドンゲに出会ったら一体どんな心持ちがすることであろうか。

さて、この記事を見せながら妻にウドンゲを見たことがあるかと訊いてみた。実は昨日、庭仕事をしていたときに朝顔のツルを誘引するためのネットにウドンゲをみつけたばかりだったのだ。案の定、見たことないという答え。しめしめとばかりに庭にあるから見てみるかと訊くと、「えー、でも虫の卵でしょう」と一蹴されてしまった。とほほ。

石田波郷(1913-1969)は昭和期の代表的俳人の一人。水原秋桜子に師事し後に句誌『馬酔木』の編集にも携わった。人間を描くことに重きを置き中村草田男加藤楸邨とともに人間探求派と呼ばれる。

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