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2009.08.24

秋蝉鳴く(2)

清水哲男『増殖する俳句歳時記』で「蝉」を含む句を検索すると30弱もの作品がヒットした。日本の夏、蝉の存在感の大きさを改めて思い知らされた気がする。特に印象に残った句を3つ挙げてみる。

蝉の家したい放題いませねば 藤本節子

地上ですごす1週間を命の限り鳴き尽くす蝉。その声は人を行動へと駆りたてる。この夏こそ、やりたいことをやり尽くさなければ、作者のそんな思いが伝わってくる。
蝉しぐれ捨てきれぬ夢捨てる夢 西岡光秋

蝉時雨が駆り立てるのは行動ばかりではない。夢を捨てるか、捨てないか、そうしたのっぴきならない決断をも突きつける。身のうちにまで染み入ったその声は耳を塞いでもなおけたたましい。
惜しい惜しい惜しい惜しいと法師蝉 北登猛

「法師蝉」はツクツクボウシのこと。ツクツクボウシの声を「惜しい、惜しい」と聞きなすボクらは暑いのなんのと文句を言ったところで結局やはり夏が好きなのだろう。

ところで惜しいと言えば昨日で世界陸上2009が終わってしまった。三冠達成のボルトに始まりボルトに終わった今大会だったが、最後の最後でやり投げの村上が銅メダル、女子マラソンの尾崎が銀メダルを獲得。少しは溜飲を下げることができた。短距離種目初のメダルで北京を沸かせた男子4×100mリレーは惜しくも4位。キャプテン・朝原が抜けたことを考えれば大健闘と言えよう。2年後のロンドン五輪が楽しみである。

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