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2009.09.19

庭と生きてゆく

久しぶりに清水哲男『新・増殖する俳句歳時記』から一句。

鈴虫を放ちわが庭売りにけり 柳田風琴

どんな事情があるにせよ庭を手放すのはつらいことだと思う。そこは家族の歴史の舞台であり思い出に満ちあふれた場所だ。いや飼い犬や飼い猫のように家族そのものだと言ってもいいのかもしれない。庭は家人の手により守られ育てられ、家人と共に生きてきたのだから。そんな特別な場所である庭との避けられない別れであれば、せめて自分の形見に鈴虫を残していきたいと思ったとしても不思議はない。

さて我が家にもささやかながら庭がある。今から十数年前、息子に故郷を残してやりたいばかりに少々無理を押して一戸建てを手に入れた。義父に勧められるまま庭の主木はヒメシャラ、塀際にはチャボヒバを植えた。ここまでは所沢園芸の助けを借りたが芝張りは全くの自力だった。免許はあっても車に乗らないボクは今はなきドイト所沢店に何度も自転車で往復して、張り芝と目土を運んだものだ。ただただ芝生を駆け回る息子の姿を見たいばかりに……もっとも駆け回れるほど広くもなかったが。

それからずっと庭と共に生きてきた。芝生は残念ながらカタバミやヂドメソウに占領されつつある。チャボヒバも随分と背が伸びて剪定しずらくなってきた。そこで今年は意を決して五尺の園芸用三脚を購入。大げさなようだが、これからも庭と共に生きてゆくためには不可欠の投資だ。実際に使ってみると安定感もあって作業が大分やりやすくなった。しかし高さがもう一息たらない。むしろ植木屋にでも頼んで木の丈を詰めるべきなのかもしれない。

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