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2009.09.03

野の花を野にあるやうに

所沢の駅から我が家に向かう道には西武鉄道の線路を戴く土手の傍を通るところがある。この辺りは緩やかなカーブになっていて西所沢から来る列車を写真に収めるには丁度いい具合だ。まして春先には土手に菜の花が咲き鄙びた風情をかもし出すので知る人ぞ知る撮影スポットとなっているらしい。しかし今は秋。日曜写真家の姿は見えず花といえばオシロイバナが咲くばかりだ。

おしろいが咲いて子供が育つ路地 菖蒲あや

ハンディ歳時記から。うちの近所は古い住宅街で余り子供の姿が見えない。しかし少し奥に入ると建売住宅が建ち並び子どもらがはしゃぎまわる一角がある。2、3年前だっただろうか、畑をつぶして家を建てているのを見たときには寂しくなるなぁと思っていたが、今は子どもらの姿を見るのが楽しみだ。少子化を憂う声を聞くようになってから随分たつが、町が元気になるには子どもの声が欠かせない。
野の花を野にあるやうに挿しにけり 杉阪大和

清水哲男『新・増殖する俳句歳時記』から。華道の心得はこれっぽちもないが、このようなことならやってみたい気がする。土手のオシロイバナでも花瓶に生けてみようか。子どもたちの笑い声も添えられたら我が家も随分にぎやかになるだろうに。

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