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2009.09.20

宮沢湖へ行く

シルバーウィーク初日の昨日はチャボヒバの剪定と芝刈りで終わったが今日は一転、家族揃って宮沢湖へ出かけた。最近できた日帰り温泉の評判がなかなか良いと妻が言っていたのを思い出しハイキングがてら行ってみることにしたのだ。

所沢から池袋線で飯能に向かう。絶好の行楽日和である上、巾着田のヒガンバナが見頃を迎えたこともあり車内は結構こんでいる。次第に鄙びてゆく景色を楽しんでいるうちに飯能駅に到着。宮沢湖まではバスも出ているが大した距離でもないので歩くことにした。青空の下、秋風に吹かれ木々の緑を楽しみながら歩くのは実に心地よい。よほど空気が澄んでいるのか、秩父の山並みの向こうには富士山の姿も見えた。

県の西部広域消防本部を過ぎ左手の駐車場から案内板に従って坂を上ると間もなく「宮沢湖温泉喜楽里別邸」に到着。入湯料1000円で天然温泉からサウナ、寝湯、露天風呂も楽しめる。殊に宮沢湖が一望できる展望風呂はいつまでも浸かっていたいくらいの心地よさだ。ゆっくり温まった後は昼食。もちろん風呂上りの生ビールも欠かせない。ボクらはビュッフェ式レストランを利用したが館内には蕎麦屋もあるそうだ。

ビュッフェは楽しいがついつい食べ過ぎてしまう。しっかり歩いて腹ごなしをしなくては。ボクらは宮沢湖の周りを一周することにした。ヒグラシやツクツクボウシ等まだセミの声もするものの、足元を見ればヤマグリやトチノキの実が幾つも落ちているし、コスモスやヒガンバナといった草花の根元から秋の虫たちの合唱が聞こえる。上を向けば色づき始めた木の葉の向こうに秋らしい澄んだ空が広がっている。

さゞなみをたゝみて水の澄みにけり 久保田万太郎

ハンディ歳時記から。中七の「たゝみて」が効いている。水面の様子が目に浮かぶようだ。宮沢湖の水はこの句ほど澄んでいるわけではないが、それでも秋風に波立つ湖面が夕日に照らされてキラキラと光っている様子は時を忘れて見入ってしまうほど美しい。愛らしい水鳥たちの姿も心を解きほぐしてくれる。

まだ幼なかった息子の手を引いてこの道を歩いたのは10年、いやそれ以上も前のことだ。当時の宮沢湖には小規模ながら遊園地や動物園もあって家族連れや若いカップルの姿が多かった。少子化・高齢化が進んだせいか、今は遊園地も動物園も廃園となり、湖畔には釣り客や中高年の夫婦の姿が目立つ。遊園地の跡地にビニールシートが掛けられたまま風にさらされている遊具を見ていると子どもの声がしない国の行く末を暗示しているもののように思われた。

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