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2009.09.06

夏の終わりに戦争句を

昨日の読売新聞「魂の一行詩」から。

ヒロシマや影が歩きたがっている 福原悠貴
征く前の父の日記や八月来 越前春生

「魂の一行詩」は鬼才・角川春樹が担当、月一回の掲載。「読売俳壇」とは一味違う作品に接することができる。掲句二作とも抑制がきいているだけに却って魂の叫びが感じられる作品だ。秋の気配濃厚な今日、あらためて夏の日を振り返ってみると敗戦の影の依然、黒々と残っていることが強く感じられる。

そういえば今週の「読売俳壇」にもこんな句があった。

スコールは父の無念とおもうべし 沖みさ

宇多喜代子・選。前書きに「サイパンにて」とあったそうだ。渇いて渇いて渇き切って死んでいった兵士にとってスコールはこの上ない甘露であっただろう。

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