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2009.10.04

月には芒を

昨日は中秋の名月。窓辺にススキと団子を供えながら「このススキ、どこから採ってきたと思う?」と妻。そう言えば「近くに野原がないからススキがみつからない」と10日ほど前からぼやいていたのを思い出した。「もしかして花屋で買ったとか?」と答えると案の定、団子もススキもスーパーで調達したそうだ。

そんな訳で今日のランニングは、いつものようにただ走るだけでなく、来年に向けてススキの手に入りそうな場所を探ってみることにした。ボクのランニング・コースは自宅から八国山を越えて多摩湖自転車道に入り多摩湖を一周、再び八国山を越えて自宅に戻る約22キロだ。今日は途中、八国山縦走1往復を加え26キロとした。

そんな自然に恵まれたコースなのでススキくらい容易く見つかるものと思っていたが実際に探してみると案外そうでもなかった。確かに八国山や多摩湖周辺の緑地には芒原があるものの管理地となっており中には入れない。そういったところを除くと丈高の草むらは少なく、あったとしてもセイタカアワダチソウばかりが目立ち、ススキの姿は見当たらない。せいぜい似て非なるオギがあればましなほうだ。

をりとりてはらりとおもきすすきかな 飯田蛇笏

いつものハンディ歳時記から。中七の「はらりとおもき」がススキを折った時の感触を余すことなく表現している。視覚的な効果を狙い十七文字すべて平仮名とした表記もススキのふんわりとした姿にマッチしている。

軽く見えるススキの穂だが手に取ってみると意外なほど重い。蛇笏が詠んだその重さは命の重さだろうか。もちろん自然保護は大切なことだが、そのために命の重さに触れる機会の減ることは少々さびしい気もする。

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