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2010.05.22

武蔵野観音めぐり・その7

武蔵野観音めぐり7日目。今日は飯能駅南口からスタート。飯能は天覧山や宮澤湖、飯能河原など家族で楽しむことのできる場所が多く、息子が中学生になるまではボクらもよく遊びにきたものだ。しかし、これらの遊び場に行くには北口のほうが便利なため今まで南口には下りたことがなかった。

さて最初に向かったのは23番札所・浄心寺。ショッピングモールのサビア飯能を過ぎ飯能大橋を渡ると右手に小高く森が見える。矢颪毘沙門天の呼び名で親しまれている浄心寺だ。山門をくぐると瑠璃堂で薬師如来の虎年開帳を行なっていたが、まずは本堂に向かい、続いて観音堂、毘沙門堂を参拝する。いずれも良く古色が保たれており背後の森の新緑に映えて美しい。いつまでもボーっとしていたくなるような落ち着いた場所だ。

御朱印を頂き瑠璃堂を参拝して24番札所・観音寺に向かう。車が多い飯能大橋を避け矢久橋を渡る。幾羽ものツバメが入間川の川面をかすめるように飛んでいる。野鳥に詳しいわけではないが鳥の姿を追い囀りを聞くのが好きだ。殊にツバメはスーイ、スーイと実に気持ち良さそうに飛び羨ましくさえ思う。川のほとりから大通りに出ると飯能ツーディマーチと記されたゼッケンのようなものを身につけたハイカーの集団に出くわす。厭な予感がしたが、案の定、信号待ちで歩道にあふれ行く手を遮られる。自分もそうなのだろうが人は群れると周囲への配慮を見失うものだ。

観音寺に到着。ここは昨年の秋、天覧山を歩いた時にも参詣した寺だ。飯能河原を望む境内には石碑や石仏が多い。なかでも白象の背に座す普賢菩薩や孔雀に乗った孔雀明王の石仏は他では余り見かけないものだ。それ以外にも弘法大師像の周囲を回るように作られたお砂踏みや、鐘のない鐘撞き堂に据えられた謎の大きな白象、また本堂にも天井から2体の白馬像が吊り下げられており、何となく不思議の国めいた感じがする。昨秋お参りした時も同じような印象を持ったが、更に今回は、古びた子育て地蔵の端正な、美少年風の顔だちに驚かされ、ますますワンダーランドの感を強くした。

駅前の繁華街に戻り祥龍房で昼食。以前から気になっていた刀削麺なるものを初めて食べた。腹ごしらえの済んだところで早速3つ目の寺、25番札所・圓泉寺を目指しバスターミナルに向かう。時刻表を見ると圓泉寺のある上平松へ行く狭山市駅行きのバスは本数が非常に少なく40分待ちだ。帰りのバスのことが心配になり案内所に電話して聞いてみたところ圓泉寺には10分も滞在できないことが分かった。今度のバスで上平松へ行った場合、その15分後のバスに乗って帰ってこないと次のバスまでは1時間も待たないとならないのだ。

駅ビルのユニクロや登山用品店などをひやかしているうちにバスの時間が迫る。急いでターミナルに戻りバスに乗り込む。10分ほどで上平松に到着。足早に圓泉寺へ向かう。山門をくぐり先ずは本堂を参拝。観音堂に足を向けかけたとき住職さんが本堂から声をかけてくれた。朱印帳を先に預かるとおっしゃる。一瞬なんのことやら分からなかったが、帰りのバスまで時間がないことを察してくれたのだ。お蔭で心を落ち着けて観音さまに手を合わせることができた。本堂に戻ると住職さんはすぐに朱印帳を渡して下さり「ご苦労さま」と声を掛けてくれた。時間がないと気ぜわしい心持ちで山門をくぐった自分がなんとも恥ずかしく思われた。

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