« 武蔵野観音めぐり・その7 | トップページ | 井上雄彦『バガボンド』33巻を読む »

2010.05.24

志らく・談笑二人会を観る

昨日は久しぶりにナマで落語を聴いた。「立川流 志らく・談笑二人会」(さいたま市民会館おおみや)である。

先ずは前座、立川らく兵が志らくの弟子らしくオーソドックスに「子ほめ」を演じ客席を暖める。続く立川談笑は「蝦蟇の油」を熱演。聴き所の売り口上はスペイン語でやってのけた。「血止めはないか」という本来のサゲを早めに繰り出し、一体どう落とすのだろうと思っていると最後は「糸と針はないか」まで暴走する。大ネタは志らく師におまかせして自分は中ネタを二席と談笑は続いて「片棒・改」を演じた。こちらも古典を換骨奪胎、エロありグロありナンセンスあり、シニカルでスラップスティックな談笑ワールドを展開した。

トリはもちろん立川志らく。古典の名作「子別れ」を中から下まで演じた。志らくも噺に独自の演出を加えるが、談笑が自分の世界へと過激に引きこんでゆくのと対照的に、志らくは元の話の良さを活かし膨らませてゆく。随所に伏線を張り巡らした立体的な構成に落語へのオマージュを散りばめ、謂わば古典落語ワールドといった世界を作り上げてしまう。こうした演出の妙を支える語り口と演技の確かさも正に一級品。「さすが」としか言いようがない。

|

« 武蔵野観音めぐり・その7 | トップページ | 井上雄彦『バガボンド』33巻を読む »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/30439/48452782

この記事へのトラックバック一覧です: 志らく・談笑二人会を観る:

« 武蔵野観音めぐり・その7 | トップページ | 井上雄彦『バガボンド』33巻を読む »