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2010.09.04

本当に切実な言葉

本日の読売新聞夕刊「魂の一行詩」から。

現代詩でも短歌でも、「原爆忌」を詠うことがなくなった。唯一、俳句だけが季語であることから作句される

「魂の一行詩」主宰、角川春樹氏の言葉だ。何たる皮肉か、かつて「第二芸術」と呼ばれた俳句が「第二芸術」であるが故に核心を突き続けている。例えば角川氏が選んだ次の二句:
語らねば語らねば原爆忌を老いて 石山秀太郎
戦争が水飲みに来る天の川 松永富士見

本当に切実な言葉を発しているのは誰か、真剣に考えるべきときが来ているのだと思う。少なくとも角川氏はそう考えているに違いない。

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待ってました!

ありそうでなかった芥川龍之介の文庫版の句集が岩波書店から発売されると聞き早速アマゾンで予約したのが一週間前。本日ついに『芥川竜之介俳句集』 (岩波文庫)が届いた。加藤郁乎の編んだ本書には千百余に及ぶ龍之介の句と加藤による解説が収められている。出典一覧、初句索引も備えた丁寧な作りだ。

ぢりぢりと向日葵枯るる残暑かな 我鬼

我鬼は芥川の俳号。まだまだ残暑が厳しいが、せめて気分だけは秋らしく書籍に親しむ夜に相応しい一冊を得た心地である。

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