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2011.02.26

薬師寺東京別院・特別宝物公開を観る

奈良時代に書写された経を鎌倉時代の僧が収集し、江戸時代に装丁が施され、つい30年前まで日々の勤行の転読に使用されていた。そんな来歴を聞くだけでも気の遠くなるような大般若経が開陳されている。薬師寺東京別院特別宝物公開だ。他にも奈良時代から平安、鎌倉にかけての経本や仏像が数点、公開されている。


『仏教伝来の道・平山郁夫と文化財保護』展の会場で頂いたチラシを頼りにボクは妻と五反田の薬師寺東京別院を訪ねた。折しも高次喜勝師による解説が始まるところであった。まずは仏前に着座。高次師の先導のもと薬師如来の真言を唱える。高次師の話はふんだんにユーモアを交え軽快そのもの。薬師寺と法相宗の説明から始まり、各宝物の来歴や発見・復元にまつわるエピソード、そして故・高田好胤師が始められた般若心経写経勧進の紹介と、最後まで聞く者を飽きさせることがない。

続いて礼拝壇に上がらせて頂き、ご本尊の薬師如来を始めとする大型仏像を間近に拝観。また会場内に点在するガラスケースに納められた小型仏像や経典類もゆっくり、つぶさに見ることができた。会場には若い僧侶が常時2~3人いらして、拝観者の質問に丁寧に答えて下さる。近代的な造りの東京別院ではあるが、ここは博物館ではなく寺なのだと改めて実感させられた。最後に故・平山郁夫画伯が描いた散華の原画を拝見し御抹茶を頂く。接待所からは写経道場の様子も垣間見られ、今度は写経に来てみようか、そんな気にもさせられる。


薬師寺東京別院・特別宝物公開は2月26日から3月6日まで。拝観料500円(御抹茶付、中学生以下無料)。

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