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2011.07.11

中沢新一『鳥の仏教』を読む

中沢新一『鳥の仏教』(新潮文庫、2011)を読む。前半はチベットに伝わる庶民的な経典「鳥のダルマの素晴らしい花環」の邦訳で、大乗仏教のエッセンスが分かりやすくコンパクトにまとめられている。美しい鳥のイラストとも相まってボクのような初心者にも親しみやすい。一方、後半は「人間圏の仏教から生命圏の仏教へ」と題された中沢氏の論考で若干ハードな内容だ。こうしたハイブリッドな構成には違和感を持つ人もいるかもしれないが、後半の論考が、この愛らしく小さな経典に新たな光をあて、今日的な価値を浮かび上がらせているように、ボクには思われる。

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2011.07.08

パウル・クレー展「おわらないアトリエ」を観る

パウル・クレー展「おわらないアトリエ」(東京国立近代美術館、5/31~7/31)を観る。クレーの作品に漂う独特の静けさ、穏やかさ、軽やかさ、そして時に見せる子供のように素直な遊び心と老職人のように手管に満ちた諧謔。ボクはずっとクレーに惹かれてきたけれど、こうして間近に対面してみると、その繊細な筆づかいや精密な線に改めて驚かされる。豊かな詩情を支えるのは確かな技量であるという当たり前の事実を思い知るのだ。

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2011.07.06

しげの秀一『頭文字D』(43)を読む

しげの秀一『頭文字D』43巻(ヤングマガジンコミックス、2011)を読む。『頭文字D』が『ヤングマガジン』誌に登場したのは1995年のことだそうだ。それから15年。いよいよ最終戦の火ぶたが切って落とされ、完結の日の近いことを切に感じさせられる。ボクとしては「プロジェクトD」後の涼介、啓介、拓海の行く末も見てみたいのだけれど……。うーむ。

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2011.07.05

飯田知彦『巣箱づくりから自然保護へ』を読む

飯田知彦『巣箱づくりから自然保護へ』(創森社、2011)を読む。間違いなく良書と言える一冊。鳥と人間の共生を願う良心的な研究者が、30年以上に及ぶ学究と実践の日々、700余に及ぶ巣箱作成と検証の中で得たノウハウを惜しみなく伝授している。巣箱の歴史や意義、身近な鳥たちの生態なども紹介されており巣箱づくりに関心のない人も十分たのしめるだろう。

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2011.07.02

映画『奇人たちの晩餐会 USA』を観る

先週に引続き週末はGEOでDVDをレンタル。『奇人たちの晩餐会 USA』を観た。フランス映画『奇人たちの晩餐会』のハリウッドリメイクで、本当はフランス映画の方を観るつもりだったが在庫がなく試しにこちらを観てみることにしたのだ。アメリカ映画らしく楽観的で大味な作りを想像していたが、案の定、フランス的諧謔とは対象的にストレートなコメディであった。もっともスティーヴ・カレルポール・ラッドの軽妙で息のあった演技、またザック・ガリフィアナキスの怪演ぶりに大笑いさせられるうちに、そんなことはどうでもよくなってしまった。それどころか思いがけずハートウォーミングな結末に少々ホロリとさせられ、ジェイ・ローチ監督の力技に屈する結果となった。

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