中沢新一『鳥の仏教』を読む
中沢新一の『鳥の仏教』(新潮文庫、2011)
を読む。前半はチベットに伝わる庶民的な経典「鳥のダルマの素晴らしい花環」の邦訳で、大乗仏教のエッセンスが分かりやすくコンパクトにまとめられている。美しい鳥のイラストとも相まってボクのような初心者にも親しみやすい。一方、後半は「人間圏の仏教から生命圏の仏教へ」と題された中沢氏の論考で若干ハードな内容だ。こうしたハイブリッドな構成には違和感を持つ人もいるかもしれないが、後半の論考が、この愛らしく小さな経典に新たな光をあて、今日的な価値を浮かび上がらせているように、ボクには思われる。
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