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2011.08.24

この夏はなかなか豊作でした

最近1ヶ月ほどの間に読んだ本たち。なかなか豊作だったなぁ。

高柳芳恵『葉の裏で冬を生きぬくチョウ―ウラギンシジミ10年の観察』(偕成社、1999)

成虫で冬越しをする日本には数少ない蝶の1つ、ウラギンシジミの10年に及ぶ観察の記録。児童書然とした作りもあって「理科」が好きだった子供のころが思い出されワクワクした。

和合亮一『詩の邂逅』(朝日新聞出版、2011)

震災、津波、原発事故…。未曾有の事態に揺れる福島で詩人が出会った7人の被災者たち。詩と対話とからなる本書は、同じ命運を生き抜こうとする魂の出会いと、その出会いを糧とした危機の克服の記録と言えよう。

こうの史代『この世界の片隅に』新装版・前編同・後編(ともにアクションコミックス、2011)

いずれ読もうと以前から思っていたのだが、ドラマ化を機にということであろうか、従来より三割ほど廉価な新装版が出版されたので買ってみた(ドラマは見るの忘れた)。戦争という非常事態にあっても人は日々の暮らしを重ね、喜怒哀楽のうちに生き死にする。こうした当たり前だが忘れてはいけないことを思い出させてくれる作品だ。

菅野徹『町なかの花ごよみ鳥ごよみ』(草思社、2002)

この著者は一体どのような暮らしをしているのだろうか。生きものに関する知識の豊富さ、見識の高さはもちろんのこと、自宅周辺を隈なく知りつくすほどの地道で長期にわたるフィールドワークには圧倒される。それだけではない。フランス文学や漢詩を中心に洋の東西を問わず古典にも精通しており、一体どのように時間を捻出しているのだろうと思わせられる。

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