2004.09.19

満開!曼珠沙華

昨日,妻と二人で巾着田の曼珠沙華を見に行った.
まさに満開,幻想的なほどの天然の赤の氾濫である.
曼珠沙華の花期は長くないから,もし行くならこの三連休.
行き方等は西武鉄道のホームページが詳しい.

ところで曼珠沙華と言えば思い出すのはこの句だ.

つきぬけて天上の紺曼珠沙華 山口誓子

曼珠沙華の生々しい赤,すっくと伸びる花姿が目に浮かぶようだ.
仏典に,吉事の兆しとして天より降ったとされる,花名の由来にも通じる.
むらがりていよいよ寂しひがんばな 日野草城

曼珠沙華は,しかし彼岸花でもあり,死を想わせるものでもある.
「むらがりていよいよ寂し」とは多くの死者を送った者の感慨だろうか.
曼珠沙華寂しき人のよりどころ 矮猫

拙作.そこのところを逆手にとっての「よりどころ」である.
花を「よりどころ」とせねばならぬほどの寂しさとは何か.
今夜,ぬる燗でも呑ませて聞き出してやろう.

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2004.09.18

現代詩フォーラム

えらく久しぶりに現代詩フォーラムを覗いたら,スレッド型会議室が大増殖していた.
ひと目で気に入ってしまったのが今読んでいる本の13ページ7行目を書き写すスレ
わたしも早速2つ書き込んでみた.

エッセイ書くみたいにつるつるつるつる書け

こちらは『現代詩手帖』9月号から.
平田俊子との対談「詩のある人生:日本語・身体・文学」での伊藤比呂美の発言.
「つるつるつるつる」がなんとも良い.
また改行のせいで書きぬいたら命令形みたいになってしまったところも気に入っている.

その石が 煙突の上で唄を歌っていたお月様に当たった お月様の端がかけてしま

こちらは稲垣足穂『一千一秒物語』(新潮文庫)から.
世に名高い「一千一秒物語」だが実はこれまで読んだことがなかった.
で,読んでみると,始めのうちはその独特な世界に入り込めずもどかしい感じ.
しかし読み進むうちに体になじみ,読み終わる頃にはまた読みたくなる.
なるほど稲垣がこれらの作品を「タバコ」と呼んだのはそういうことだったのか.

もう1つ目を引いた会議室が「レコ☆ポエ」.
膨大な投稿作品から「これは」というものを推薦しあうというものだ.
で,宣伝になってしまうが私の作品「あかあかと」にもお二人からレコメンドを頂いた.

構造さんからは「赤が有する衝撃ですね。」
川村透さんからは「端麗で誠実な気づき。オ―ソドックス」
どーも,ありがとうございました.
正直,やっぱり誉められると嬉しいし励みになるものです.

ちなみに『一千一秒物語』はこちらで購入できます.便利で安全,アマゾンです.

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